東京S邸、昨年12月初めの記事より更新が滞っておりましたが、現場は順調に進んでいる。久々にお伝えしたい。
現場は足場も外れ外観が姿を現している。内部、外部とも仕上げ工事の真最中だ。もっとも、構造そのものが仕上げになるので、内外部の左官工事と、大工工事、進捗に合わせて、設備関係の器具付けが進んでいる。以前にも記しているが、写真に写っているのは当社の大工だ。左官工事もこちら青森から行っている。塗り壁、タイル貼り、石工事を担当する。
一般に左官工事というと一括りで考えがちだが、その範囲は広い。首都圏に近いほど仕事も専門化し、土間は土間屋、タイルはタイル屋、塗りは塗り屋となる。ところが、こちらの左官は塗り壁、土間、タイル、石と一人で仕事をこなす事が多い。それだけ一専門だけでは、仕事も安定しないからなのだが、何かと心強いのも確かだ。まして当社の仕事を長い間、請け負ってくれているので、離れた現場でも何かと心強い。監督が居なくても仕事に嘘を付かないからだ。そんな左官工事の紹介は次回に譲りたい。
木にも着色が施されている部分が分かるが、木の目を殺さずに、良い色合いに整っている。これで、経年と共に色が上がってくると、落ち着いたものとなろう。本物の材料を使っているが故に歳を経る毎に味わいがます面白さ、人が惹かれる処の一つであろう。下の写真の内部の天井などは着色をしていない。当然ワックスなども掛けないが、それでこういう輝きを見せる、木の美しい姿だ。
1月は現場にお邪魔できなかったが、今月末の完成直前には、お邪魔出来そうである。現場も最終でバタバタとしているであろうが、今から楽しみにしている。来月早々のお引き渡しとなる。ここからまた、S邸ご家族との新たなお付き合いが始まると思うと、考え深い。
(黒坂)