大山の家

「東京S邸:建て方」

東京S邸、建て方(たてかた)の様子である。クレーンを設置し、1階のシートを被っているのは全て資材だ。これらを効率良く、上げる順番を考えながら配っておかないと、段取りが悪いと言われる。先回紹介した、各部材に附された番付と、組む位置を事前に決めてから荷降ろししている。

建て方

建て方

見えている構造材が既に仕上げ材である。ここらが一般的なハウスメーカーの家とは大きく異なる処であろう。仕上げ材であるから、絶対に雨に当てられない。如何に早く屋根を伏せる処までいくか、これは天気との勝負となる。

建て方2

建て方2

屋根が一部伏せれない状態で、雨が一日だけ降ったらしいが、前の日にシートで建物全体を覆い養生(ようじょう)したので、事なきを得る。ここらは流石に手慣れたものだ。青森の木が、青森の大工によって、東京の地に建築となっていく。この過程を施主と分かち合えるのもまた格別なものである。

(黒坂)