大山の家

「実施設計図」

弘前W邸、建築確認申請書類と並行しながら、実施設計図の仕上げにかかっている。既に8割方を書き上げていたので、残りの2割とこれまで書いた図面の最終チェックを行っている。これで、建築確認申請が下りると、図面を製本し現場も進行していく事になる。

矩計図

矩計図

写真は矩計図(かなばかりず)、断面詳細図の事だ。前回の記事でも階高(かいだか)を低く抑えたい事を書いているが、吹抜けがあると上手く高低を使ってエリアに性格付け出来るが、W邸は吹抜けが無く、且つ建物の奥行きが69.5尺(21m)もある。この長大な空間をフラットな天井だけではつまらないので、苦心惨憺していた。

「天井が低い」この言葉に抵抗を示す方は多い。しかし、当社の展示場のフラットに天井を張っている所の高さが、2.1m~2.25m内外しかない事は、殆どの方が気付かれていない。

(設計:黒坂)