大山の家

「O邸 基礎工事」

杭工事に引き続き、基礎工事に入った。鉄筋工事の終盤にきて、雨が続く。細かな配筋の打ち合わせをして、現場を進めていた。この日、配筋が完了するので、最終チェックと、そして瑕疵担保責任保険の配筋検査があったので、監督と共に現場に向かった。
基礎配筋状況

基礎配筋状況

最後の基礎立ち上がりの開口部を決めて補強筋を入れるのであるが、この日は土砂降りの雨で、その中を鉄筋工が黙々と作業していた。これまで基礎から上の職方は随分と紹介してきたが、この基礎工事に携わる者も、仕事の上で大切なパートナーだ。杭と同じで、一昔前とは比べ物にならないほど、頑丈な基礎である。鉄筋のピッチや本数が増えると、その継手が面倒になるのだが、上手く打ち合わせた通りに施工でき、瑕疵担保責任保険の検査も合格した。
雨降りの中を・・・

雨降りの中を・・・

基礎屋と屋根屋は、屋根の下で仕事する事はない。土砂降りの雨の中、冬の凍えそうな寒さの中、また炎天の中、本当に頭が下がる。こういう人達が居て、我々は成り立っている。建築はネームバリューが作るのでは無い。そう実感する。

(設計:黒坂)