久しぶりに(弘前)W邸の進捗を少し。
現在住宅はほぼ固まり積算中、外構の処で意見を交わしている。門と塀、駐車場、自転車置場、植栽に菜園、書き出してみると要素が随分とある事に気付く。間口が狭く、奥に長い敷地で左右を隣地建物に囲まれている中で、精一杯を模索している。
やはり豪雪地帯だけあり、雪の始末を念頭に置かなければならない。かといって、そこだけを容易に考えると、思いにそぐわないものとなるで、随分と悩んでいるのが正直なところだ。住宅の計画と同時に考えていたので大きな変更はないのだが、申し出られる将来に渡る利便性など、随分と勉強もさせて頂いている。
様々な思考が重なり、迷路に嵌まるが如くであるのが自分の日常であるのかと思う日もある。「良い家にしましょうね」とは、先日のW様ご主人との会話の末尾。クライアントと設計者、模索しながらも進んでいる方向は同じであると確信している。
(設計:黒坂)