関東は既に梅雨入りをしたと聞きましたが東北はまだ新緑を楽しめるそんなのどかな時間が過ぎております。
青森県五戸町にある当社の工場もお陰様で活気に満ちてきました。
青森県三沢市の邸宅と青森県七戸町の邸宅には当社が得意とする赤松の八角丸太が使用されます。松系の材料は油分や粘り気、複雑な線維があるため構造材として昔から使われてきた材料です。近年では名古屋城の再建で使用される予定です。
赤松は、昔は全国で生育、生産されていた木ですが、松くい虫や線虫以外の病原体説、大気汚染説、酸性雨説、土壌の富栄養化による松の根の衰弱説などさまざまな影響により、今では岩手県北部から青森県南部のエリア以外では採取しにくいものとなりました。木肌は美しく柔らかみがありますが、扱い方が難しく、いくら乾燥しても伸縮や捻れが生じる場合があります。そのため、木の性質を理解しながら使わないとならない難しい材料です。
当社は、赤松を使い始めて20年以上となり様々な試行錯誤を繰り返し今に至っております。 今では当たり前のように赤松を使えるようになりました。職人の方々のレベルが向上していく様には頼もしさを感じます。
現在、工場では赤松の丸太へ墨付け、加工が行われております。木の好きな人はもちろん、当社に興味がある人にはとても良い機会をご提供できると思います。 見学を希望される方は、当社までご連絡下さい。
工場が日に日に賑やかになっていく様子をうれしく思う今日この頃です。