常設展示場そして、八戸市田向(たむかい)の木の家、あおもり産木造住宅コンテスト作品、それ以前の弘前市にある茶室のある家、こういった仕事が次第に評価され、丸太を扱う仕事が増えている。
![e4b8b8e5a4aa 丸太の状態](/wp/wp-content/uploads/e4b8b8e5a4aa.jpg)
丸太の状態
この八戸の地でも、こういった仕事が評価されてきている事が、大変に嬉しい。丸太を扱う仕事は、木材探しから加工、建て方まで本当に大変な仕事なのだが、造る我々は何物にも代えがたい歓びがある。
![e4b8b8e5a4aae69ca8e58fa3 根の木口](/wp/wp-content/uploads/e4b8b8e5a4aae69ca8e58fa3.jpg)
根の木口
木は冬の休眠期に伐り出し、じっくりと自然乾燥させて使うのが本当だ。前述の家々は、計画を含め1年半から2年を掛けて作ったものだ。我々も、それを見越して冬の間に相当の木材を確保する。これが土場に積まれた様子は圧巻だ。
![e585abe8a792e59e8be58f96e3828a 八角の型取り](/wp/wp-content/uploads/e585abe8a792e59e8be58f96e3828a.jpg)
八角の型取り
それでも木が足らなくなる時もある。今年になり、近くの組合の工場に9m物まで人工乾燥できる釜が出来た。以前は7mまでだったので、4間半ものが一回で入ることになる。特に赤松など、休眠期を逃して伐ってしまうと黒く入る木も、これで年間通じて供給出来ることになった。
![e5b7a5e5a0b4 八角削りの状況](/wp/wp-content/uploads/e5b7a5e5a0b4.jpg)
直材はこうやって八角に削ります
それでも、こういった丸太を使う家はじっくりと造りたい。それだけ作り手の我々も思いを込めている。
(設計:黒坂)