大山の家

技が支える木の住まい「建具編その2」

八戸市田向の木の住まい、建具の現場建て込みを。

いよいよ建具も現場に搬入され、建て込みの最中である。杉の建具は本当に良い材料が手に入った。赤身の柾目、申し分ない。

杉の建具

杉の建具

現場の内法を採寸して作るが、当然現場合せの仕事もある。建具枠も木であるので、微妙に捩れなどが生じるものだが、建具で調整して合わせていく。「建物に聞く」建具施工の言葉である。

建て込みの様子

建て込みの様子

階段下の収納は、このように階段の勾配をそのまま用いた。造る方は大変だが、良く納まったと思う。ここらの内部の収納箱と扉のチリをスッキリと見せるために、何度も現場で墨を出したが、壁の塗り壁とも違和感なく納まっている。

階段下収納

階段下収納

建具の最後に障子が組まれる。洋間に障子、この家のリビングに向かう室は全て杉で、障子が積極的に意匠となる。是非その目で楽しまれたい。

(設計:黒坂)