大山の家

階段のその後

八戸市田向の木の家の進捗を。
先日、少しだけ紹介した階段のその後の報告である。写真は左手の手摺が付いていない状況のものであるが、造る過程を紹介したいので、完成は見学会で確認されたい。
階段俯瞰

階段俯瞰

シンプルな鉄砲階段(真っ直ぐ上がる階段)である。先回の、親板の左右の違いが分かる写真と見比べると、段板がどう載せられているかが、ご想像出来るかと思う。横の視界が抜けて、手摺も軽やかなデザインであるので、見た目よりも広く感じる。また、ゆっくりと上がっていくので、歩幅が丁度よい。

和室側から

和室側から

リビングサイドの壁は仕上げに石を貼るのであるが、この階段の小丸太手摺が付いている所の框と取り合う。ここらの異種の材、あるいは同種の材でも、見切るのか、繋げるのか、ほんのミリ単位の駆け引きで見え方が全く違う。

手摺取付

手摺取付

空間とはディティールの集合でもあるが、ある部分のみが目に付いてもおかしくなる。空間に漲る、あるいは醸す雰囲気とは大きな部分からのみ発するものでない事を知って欲しい。

(設計:黒坂)