大山の家

階段造作

八戸市田向の現場報告を。

現在、階段に取り掛かっている。内部の最後の造作と言ってよいだろう。他の大工工事は、ほぼ完了して仕上げを待っている。

階段正面より

階段正面より

写真でお気付きだろうか、左右の板の形状が違う。赤松の板で造るのであるが、当社八戸展示場(HP参照)とも違う納まりで造られる。左右同じ納まりであればこれ程の手間はかからないが、一段目、二段目からの右手と左手、上がりきり付近の壁取り合い、この一本の階段で4種の納まりを見せる。

階段上方

階段上方

設計図面でも読み取れない所もあり、何度も打ち合わせを重ねた。各部の寸法、チリの出し方、壁や床との取り合い。玄関ホールから入って一番に目にするのがこの階段、全体に馴染みながらも存在を醸すのは、見えない所でのこういった技術の収斂であるからと思う。

中里棟梁

中里棟梁

完成見学会の折には、是非ご覧いただきたい。

(設計:黒坂)