久し振りに弘前W邸を。
現在、実施設計図を書き終え、その図面で細かい家具や、手摺の位置などを打ち合わせている。その後、基礎図面や建築確認の準備に入っていく予定だ。W邸のご夫婦共、図面を良く読み取って下さる方で、こちらの意図するところを理解し、また意見を加えて下さる。まさに共に造る、この時間を共有している。
家というものは、各人の潜在意識の中にある家、産まれた家や育った家などの想いが強く反映されるものと思う。まだ全体構成も固まっていない時であるが、そういったものを聞きたくて、少し質問を投げかけていた。当初よりお仕着せの家ではなく、自分達の家を造りたい。そう思っているからこそ、深い造詣もある。
「各自が居心地良い場所にしていく楽しみも期待して止みません」図面段階で全てを確定させるのではなく、生活の中で造っていきたいものもある。奥様の言葉である。
(設計:黒坂)