大山の家

外部仕上げ

八戸市田向の現場進行報告を。

先回は外部正面の写真を掲載したので、今回は西面を紹介したい。西面といっても方角は南西となる。つまり午後は日暮れまで、この窓から燦々と日が差す。この面にリビング付きの広い庭が出来るのだが、西日除けのために、こちらには広葉樹を植える。これを夕陽木(せきようぼく)と言う。冬は葉が落ちるため日射が差し込むことになる。

西側外観

西側外観

外部仕上げには、左官塗りの仕上げもある。コテで押さえているのは下地であり、この上に仕上げをしていく。「造り手の顔が見える建築」兼ねてより心掛けている事でもあるが、我々の建築は職人なしでは造り得ない。完成と共に、これら職人衆もご紹介したいと思う。

外部左官下地塗り

外部左官下地塗り

この現場への道すがら、一月程前から基礎工事をやっていた。大手住宅メーカーの看板が出ていたが、昨日通ったら、既に家が完成していた。パネル工法とでも言うのだろうか、工場で生産された床壁天井のパネルを現場でパタパタ組み立てるそれである。この工期の短さには驚いたが、この製品を買うという事と、我々のやっている人を組み、木を組むという仕事。家が住む人に与えるもの、やはり人の手になるものにあると思う。

(設計:黒坂)