大山の家

整える

現在、内部は造作、外部は仕上げを急いでる。

先回、内部の羽目板の紹介で色を付けない事で紹介したが、外部は木材保護も兼ね着色する。外部に出る木は杉と赤松だが、通常はその木の一番濃い色に合わせ彩色し色を整える。だがこの建物では、一番薄い明るめの色で塗ることに決めた。あくまで自然に木の色が出るに任せようという狙いである。

柱の右手が着色

柱の右手が着色

外観正面もご覧の通り、ほぼ完成形を見るまでになった。敢えて記すがこの建物、2階建てである。これまでの見学会に訪れた方々も口々におっしゃっていたが、内部のダイナミックな吹抜け空間があるのに、外から見ると平屋の如くに見える。軒先の納め、軒の出の具合、そして階の高さ。狙うところが見えてきたように思う。

外観正面

外観正面

足場が外れ次第、外構にも着手していく。この建物、外と内、そしてその中間となるスペースが上手く採られている。これらと外の植栽や外構の繋がりも、実に良く考えられ設計されている。視線の先も意識した設計、今後にご期待いただきたい。

(設計:黒坂)