気温も上がり、暖かい日が多く感じられるようになりました。
春は、もう目の前です。
五戸の家も外構工事が佳境を迎えている。
表門、中門の棟上げが行われた。
何度となく木を組み直し微調整を行っている職人の姿は、まさに真剣そのものだ。
工場で組み上げ、現場で更に微調整を掛けながら慎重に棟上げを行なっていく。
釘を一つも使わずに木を組み上げていく技が見えない部分にほどこされいた。
伝統の工法を知っているものが、組み立てるからこそ本来の木の強さが出るのだと改めて実感した瞬間だった。下部の写真の様にすることで、木は抜け落ちることなく、微動だにしなくなる。
庭師も石の位置、枝の位置など細かい部分へ目を配らせ全体の造形を作り上げていた。
左官職人、瓦職人も丁寧な仕事をしており、いよいよ建物全体の完成が
近づいている。
現代では、忘れかけている「ものづくり」の根源がこの建物を創り上げているのだと思う。
職人の魂が入った仕事を見ることが出来た一日でした。