弘前W邸、少し違う角度のお話を。。。
最終プラン決定の直前まで、浴室に専用のバスコート(坪庭)をとっていた。浴槽に浸かりながら、坪庭を眺めるそれである。しかし、最終的にどうしても雑貨類の収納スペースが取れなくなり、それにスペースを与えた。変わりにとっておきの家族のための空間で、内と外を結ぶ空間を設けた。これは後日改めてご紹介する。
奥様、園芸が好きな方で、今お住まいの家にも、小さいながら菜園や、花の寄植えで玄関先を彩っている。実は私も草花が好きで、我家の庭にコツコツと集めた植物を植えている。バスコートに植える植物の話しなった時、あまり日が差さない事を心配しておられた。我家の庭も隣家の影響で、南側に日が差さないが、それでも季節には花が咲く。日陰に強い植物を植えているからであるが、植える植物の選定だけでも熱心に調べられていた。
常緑よりも季節を感じれるものが良い。我家からカシワバアジサイを進呈することにした。バスコートはなくなったが、代わりの植栽スペースは確保してある。カシワバアジサイ、梅雨の頃に白い花を咲かせ、秋には見事な赤胴色に紅葉する、これが見事だ。それと実はもう一種、準備してある。背の低い早春に咲く花であるが、今はW様ご夫妻にも伏せておく。きっとこの家を彩ってくれる事だろうと思う。
※カシワバアジサイの写真は開花の頃にご紹介いたします。
(設計:黒坂)