玄関、取次を経て、縁廊下に入ると、素晴らしい庭園が出迎えてくれます。
リビングのソファーからは、芝庭を眺められる様に設計されています。
空間を大きく、内部空間の充実を図るために主屋の小屋には曲がりをもった丸太梁を縦横に組んで高さを確保しました。
リビングから芝庭を眺められる様に出来るだけ柱を無くし、細くしています。その為、下屋の懐には、桔木を入れました。
ダイニングから中庭を観ると正面に花梨の木が見えます。この花梨は、日本に入ってきた最古の樹で樹齢400年を越えています。この樹をどう見せるか、設計をされた先生は、悩んだようです。
リビングの天井は、桜の板を使用しました。桜は狂いが多い木の為、通常、天井には使いませんが、杢目が優しく、空間を包み込むような柔らかさを持っている為、初めての試みとなりました。
(つづく)