大山の家

カタチを形に

弘前W邸、平面計画など差し控えさせて頂くが、外観の確認に模型を作ってみた。最近よく見受けられる、四角なキューブだけの建築ではないので、プロポーションが掴みづらい。図面では分かりにくい処もこれで一目瞭然となる。雪国では、降雪期の雪の始末が第一になるので、切妻屋根の場合、妻入りとするのが殆どである(模型参照)。また、模型により隣地との距離感や、軒の出の具合も掴みやすい。

正面外観

正面外観

この模型、1/100スケールで作ったが、ご覧のように屋根がはずせ、内部の間仕切りや勾配天井の具合が確認出来る。玄関下屋上の隙間が気になるだろうが、各階の屋根が外せるので4層構造で造ってある。今後、門なども作る予定で、植栽計画も併せて、この模型で詰めようと思っている。懐中電灯を当てながら、日光の入り具合を確かめる、親子の微笑ましい光景が何とも印象に残っている。

屋根もはずせます。

屋根もはずせます。

いつも心尽くしのおもてなしを頂く。この日は、ご主人の淹れてくれたコーヒーと、奥様好物の木の実を合わせてくれた。ご夫婦のそのお人柄が伺える。「良い家にしたい」只それだけを思う。

コーヒーとナッツ

コーヒーとナッツ

(設計:黒坂)