大山の家

「弘前W邸-最終工事」

ここ3週間ほど、週7日のうち3日は弘前に行っていた。弘前W邸の、最後の外構を含めた工事の完成のためであり、申請関係の書類もあった。震災の影響もあり、最後の植栽は来年春に延期を覚悟していたが、例年になく暖かく、降雨も少ない10月下旬からの天気もあり、今週に全工事が完了する事になる。

正面の様子

正面の様子

造園工事は、W邸御主人から旧知の造園業者への直接依頼で、途中の打合せと私の要望は伝えていたのだが、完成の姿は終わってからゆっくりと拝見しようと思い、今週の完成を静かに待っている状態だ。そして融雪工事がそれに続き、着工から丸二年を掛けた全ての工事が、晴れの完成となる。

当社にお声を掛けて頂いたのが2005年10月末。当初は営業マンがあたっていたが、その後、私が直接担当させて頂き、4年半の月日を過ごした。当時小学生だった子供さんも、いつの間にか中学生になり、新しい家に対する夢を語らいながら、作る過程を楽しんだのも昨日の事の様に思い出される。植栽が完成した後、お邪魔して最後の完成写真を撮ろうと思っている。

城ヶ倉の夕景

城ヶ倉の夕景

冬は高速道路かJR,あるいは、みちのく有料道路経由で弘前に通い、夏場は八甲田山を越えて城ヶ倉を経由して弘前に通っていた。夜遅くなる事もあったが、夕方の時間に通り掛かる、この城ヶ倉からの夕景も思い出深い。弘前通いが無くなると、ここの風景も楽しめなくなるのは、一抹の淋しさを感じる。夜に通った時の星景も見事な場所で、一人車を停めて、星を眺めた時もあった。様々な思い出が残る弘前とその道中。それらを噛みしめながらの、完成の姿は次回に。

(設計:黒坂)