大山の家

「料亭嵯峨野 その2」

次に、切り出された木材は製材所へと運ばれ製材作業に入ります。この時に良い木(節の無い木)に当ったか悪い木に当ったかが初めて分かります。

「ドキドキです。」

製材状況

製材状況

製材作業の状況です。節の無い良材が取れ、ほっと胸を撫で下ろしました。しかし、すべて良い材料が取れるとは限りません中には節だらけの木も有りました。

「胃が痛くなります。」

節が…

節が…

製材の終わった材料は3週間ほど乾燥機に入れて乾燥させ、当社の加工場に運び込まれます。しかし、乾燥に失敗して中割れ(表面ではなく木材の中の方に割れが入る現象)が出た材料が有り、また木材の買い付けに走った事も有りました。

「目まいがして来ます。」

加工作業に入る前に「施主・設計事務所・元請会社」より木材の検査をして頂くのですが、今回は、なにぶん遠方なので無理かなと思いましたが、是非みたいとのこと、九州から青森まで来て頂きました。今回は大分苦労して集めましたので良い材料が揃えられたと自負しておりますが、やはり見て頂くまでは、いつも緊張します。

施主である嵯峨野の大女将・若女将、元請会社の岩切所長より「とても良い材料です」との太鼓判を頂きホッとしました。

(建築:大山 聡)