大山の家

「新年度」

先ずは、震災に遭われました皆様に、心よりお見舞い申し上げます。あまりにも甚大な被害に、言葉も出てこないのが正直なところです。原発事故も合わせ、日々不安が募るばかりでありますが、当社は幸いに八戸本部、五戸町の加工センター、関連施設の和の湯も震災を免れ、燃料不足ではありますが、その機能を取り戻しつつあります。

ここ八戸周辺地域では、地震による建物倒壊などの被害は少なかったようですが、津波による海岸沿いの被害は甚大でありました。当社で建築させて頂いた住宅も津波被害を受け、地震直後には動ける社員でお手伝いさせて頂いたり、災害ボランティアに廻っておりました。今週は仙台に入り、動ける範囲で建築した住宅を廻っておりました。ただ、各メーカーや運送関係も被害を受けており、資材が入ってこない状況でありますので、応急処置だけでの対応もあります事、お詫び申し上げます。

昨年の弘前公園の桜

昨年の弘前公園の桜

気付けば今日から新年度。震災の渦中とは言え、新たな年度の始まりであります。当社も昨年から採用を決めていた、高校卒業の大工見習を2名採用し、本日、入社式を行いました。当社の建築は、職人があってこその建築であり、そうした職人育成のために、新採用しているここ数年です。全てが新しい体験でつらい事ばかりでありますが、それを乗り越えてこそ自分の道が開けるものと思っております。真摯に建築に向きあって欲しいと願っております。

先ずは前を向いての、新年度です。

(設計:黒坂)