大山の家

「北海道M邸:着工」

写真を見て、行かれた事のある方はお分かりだろう。ここは北海道函館市、函館西波止場の金森倉庫だ。以前このブログで北海道への出張で、函館駅の写真を載せていた。施主打合せや、建築確認申請での諸官庁関係との協議のために行っていたのだが、基礎工事も完了した今、大工も現地に乗り込んでいる。

函館西波止場

函館西波止場

建築地は函館市ではなく「北斗市」。函館市の北西に隣接する市で、上磯郡上磯町と亀田群大野町が2006年に合併して北斗市となった。この北斗市にお住まいのMさんから住宅新築の依頼を受け、打合せを重ねながら今の着工に至る。何故の当社が北海道北斗市で仕事をする事になったかは、工事の進捗と共に記していこうと思う。「人と人の繋がり」まさに偶然も重なりながらの不思議な出会いでもある。

大工衆

大工衆

北斗市に渡った大工は、お馴染みの中里棟梁を筆頭に、弘前W邸を納めてくれた鳥谷部棟梁、私と青森県の工事で萱葺屋根の古民家復元工事を納めてくれた前田棟梁があたり、若手やベテランが脇を固める。弘前W邸、東京S邸の御家族がこの写真を見たら、御自宅の工事にあたっていた大工が北海道に居る事に感慨を覚えるのだろうか。中里棟梁はMさん御主人のたっての御指名であり、東京S邸を納めた後、直ぐに木材の調達に奔走していたものだ。工期的にも丁度、東京S邸が終わった後になったのは、Mさんの日頃であると感じている。

加工を待つ木材たち

加工を待つ木材たち

北海道M邸、これまで紹介してきた、どの建物とも違う、当社の建築である。当社社長が培ってきた建築そのものとも言える建築であるその姿を、進捗と共に紹介していく。

(設計:黒坂)