この処、ブログの更新も滞りがちなので恐縮している。同業者すべてがそうであると思うのだが、住宅版エコポイントへの対応などなど、国の政策に合せるための情報収集や勉強会、併せて通常の業務と、忙しないこの頃である。

また、お陰さまで住宅計画でお声を掛けて頂き、その現地調査や打合せで出掛ける事も多い。住宅街や中心街の案件もあるが、昨日は近県の山間部のお宅にお邪魔して、打合せと現地測量を行ってきた。ほぼ一日がかりになったが、お客様御家族の大らかな人柄と多趣味な事もあり、本題の住宅の話しよりも、そちらのお話しがメインとなり随分と時間を頂戴してしまい、夜からの別案件の打合せもあったので、話しの途中で切り上げ、次回を約束して帰ってきた。

写真のように田んぼと山あいが、とても綺麗な場所で、これが敷地の南側に展開する。見える木は殆どがナラのようで、所々に赤松が生える。話しをしながらも、そのご家族の暮らしぶりが伺え、敷地条件からも、打合せながら大まかな室のレイアウトは出来た。中心となるリビングは構造体を見せ、農家でもあるので、靴のままお茶を飲める場所を設け、今の生活そのままの薪ストーブ設置など、とても楽しみな家になりそうだ。

現在、雪解けと共に着工する現場、図面で打合せを重ねている案件が相当数ある。面白い程に、同じものは一つもない。それぞれの暮らしの器である、家の面白さというものを味わっている。

（設計：黒坂）