大山の家

技が支える木の住まい「石工編その2」

八戸市田向の木の住まい、職人の仕事の続きを。

先回の石工の仕事の続きを紹介したい。

今回、石工事を担当しているのは「共伸石材工業」。当社とは本当に長いお付き合いで、当社社長が弟子の頃からのお付き合いだ。自然素材を求める当社、石材の可能性を模索し、且つ当社の建築に深く呼応して下さる共伸石材工業。この建築への理解があってこその付き合いとなる。当社の石工事は全て引き受けて下さっている、頼もしいパートナーだ。

空練りの上に、通りを見ながら。。。

空練りの上に、通りを見ながら。。。

砂とセンメントを混ぜた空練りを敷き、糸で通りを見ながら石をならべていく。この建物は、内部から外へ、東西そして南のアプローチとこの石がつながっている。定型の300角、どこから割っていくか石割が重要なポイントとなる。

高さを揃える。

高さを見ながら。

施工図と指示を元に、現測し慎重に位置を割り出していく。位置決めが決定したら、並べていく。しかし相手は石、自然のものだ。定型といってもそれぞれ微妙に寸法が違い、石自体にも反りなどがある。パタパタと簡単にならべる、そんな作業ではない。まさに職人の技だ。

目地詰め

目地詰め

先回に目地の紹介をしたが、ここの現場は3㎜。仕上がれば、ほとんど気になる事のない目地巾になる。この平板の石をならべて終わり、という現場でもない。これは進捗に併せ紹介していくが、外構も造りこむ。石と水による仕掛け、現場も緊張しているが、どういった形に納まるか、皆楽しみにしている。

(設計:黒坂)